クロシンから作られるクロセチン

クチナシに含まれている黄色い色素は天然の着色料として、 古くから和菓子などに使われてきました。現在では、黄色の着色料としてさまざまな食品に使われています。 (サフランなども同様です。)

このクロシンという物質の作用は長い間不明でした。ところが、近年の研究でクロシンはそのまま体に吸収されず、 クロシンの両端の糖鎖を切った形であるクロセチンとして吸収・利用されることがわかってきました。 クロセチンはカロテノイドの一種で、水にも油にもなじみやすいものです。また分子量が通常のカロテノイドの3分の2程度と小さいため、 体内に素早く、効率よく吸収されます。こういった性質に注目が集まり、クロセチンはカロテノイドの新生として研究されています。

【特記 カロテノイドの話-第7の栄養素ファイトケミカル】
カロテノイドとは緑黄色野菜に多く含まれる栄養素です。病気を未然に防ぎ、健康的な暮らしを支えるために必要な成分として、 近年注目が高まっています。また、栄養素といえば、たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルなど、五大栄養素だけが重要視されていました。 やがてこれに第六の栄養素・食物繊維が加わり、さらに近年、植物の研究が進むにつれ、第七の栄養素として「ファイトケミカル」が注目されるようになります。 カロテノイドは「ファイトケミカル」の代表選手であり、人間のからだの中で作ることができない成分です。 そしてこのフィトケミカルとは抗酸化力をもっているということも注目する点です。

疲れ目にクロセチン

目の疲れには、ピント調整機能が深く関係していると考えられています。 遠くを見たり、近くを見たりすることができるのは、水晶体をカメラのレンズのように変形させ、ピントを合わせているのです。 パソコンを見たり読書をしたりする距離は、ピントを調整する筋肉(毛様体)が最も緊張します。その状態が長時間続くことで、目が疲労してきます。 クロセチンはそのピントを調整する筋肉(毛様体)に働きかけます。疲労により低下した調整機能の回復を促進する働きがあります。

DHAとクロセチンの相乗効果

「DHA」がマグロの目の裏側に豊富であるのと同じく、人間の眼の網膜にも多く含まれています。 網膜は、カメラのフィルムのような役割で、映し出された像を視神経を通して脳へ送られます。 網膜や視神経に異常がなければ正確な映像がスムーズに脳へ伝えることが可能。 目に多く含まれるDHAを摂ることは、酸素と栄養をスムーズにして視力の改善を計ります。 同時にクロセチンは毛様体(レンズとなる水晶体を伸ばしたり縮めたりする機能)のコリをほぐし、血流を促進する作用があります。 同時に取ることは、目の疲れや疲労を取り、キラキラした瞳を維持できる、ということなのです。