脳と神経システムに不足すると

DHAは脳におけるにおいてはとても重要な成分です。 そして、学習・記憶といった作業は脳細胞のニューロンという神経細胞の情報伝達により行なわれますが、 このニューロンの先端にDHAが含まれています。仮にDHAが不足すると、意気消沈し自殺を考えるということに 直結するという研究があるくらいです。そのくらい、DHAは脳と神経機能に大切な成分なのです。

また、発達中の胎児や成長する赤ん坊にとってはより重要なものなのです。 妊娠時の最後の3ヶ月と出生後の最初の6~12ヶ月の間は赤ん坊の脳と レチナール組織は発達を通して多量のDHAを必要とします。DHAは母乳に含まれているのです。 しかしながら、まず母親の体内で最初に消費され、そして製造を繰り返すのです。 だからこの時期の幼児に十分にDHAが摂れない場合、その脳や感情・行動に後天的に 問題が起きる可能性があるかもしれません。そのような意味からもDHAの不足は、 すぐさま深刻な事態に直結しないにしても、注意が必要なのです。

DHAの摂取は胎児の頃から始まる!

脳には約140億個の神経細胞がありますが、これは胎児の時期に完成します。先ほど上のコラムでも書きましたが、 DHAは母親の体内にいる頃から胎盤を通して胎児に送られており、胎児の脳の発達に欠かせない成分です。 そして、妊婦が魚を食べて、DHAを含む食品やシールオイル等によって DHAを摂取すると妊婦の血液中に増えたDHAが、胎盤を通過して胎児の脳に到達し、脳の発達を助けます 。母親が出産3カ月ほど前から魚を意識的に摂ると、乳児は出産時からDHAを高く保つことができ、脳神経機能の発達に有利になります。

出産後も母乳中にDHAが分泌され、赤ちゃんの脳の発達を助けます。 あるレポートでは、DHAを含まない粉ミルクを飲んだ未熟児と、 DHAを含む母乳を飲んだ未熟児とではDHAを含む母乳を飲んで成長した子供(8歳)のIQ(知能指数)が高いと報告されています (これは頭がよい・悪いということではありません)。そのような理由で、今現在ほとんどの粉ミルクにはDHAが配合されているのです。

最後に総括すると、DHAが不足すると、情緒や精神障害、認知症、視力低下、眼精疲労、うつなど精神面や脳に関係する部分に機能低下が現れます。 しかも年々、加齢とともに減るので、一定の量を守りながらある程度若いころから気をつけていくことが良いと思います。